#119
判定日を迎えました。旦那と一緒に病院へ行きました。2日前の夜、妊娠検査薬でうっすら線が見え、一人興奮した私。旦那はあまりそれを信用していなさそうだったので、私もその後はちょっと冷静になりこの日を迎えました。期待大からの転落は、怖すぎるからです。
「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ
S)信じられない。
O)胚移植後の判定日。旦那と病院へ。緊張感強い。採血施行、hcg198。
A)信じられない気持ちも、2人で結果を聞くことができ笑顔になれる。
P)穏やかに過ごせるよう心掛ける。
S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画
病院では、まず採血をしました。
たぶん今日は採血だけ。内診やエコーしても何も分からないだろうしなあ、と、うっすら思いながらその後は旦那と一緒に待ちました。待ちながら何でもない会話をしていましたが、はっきり言って上の空でした。
初めての移植とはいえ、ここまでくるのに時間がかかりました。3回も採卵しました。これでだめなら、不妊治療、きっと想像以上に長くなるなと、うっすら感じています。もうすぐその結果がはっきりするとなると、やはり緊張します。
そして診察室前に呼ばれました。
あー、やっぱり採血の結果だけで判定になるんだ。
そう思い、増す緊張。
そして診察室へ入る、自分の番号が表示されました。
移植の結果
こんなに緊張していたら、体に悪いんじゃないかと思うほど緊張していました。呼ばれた診察室に旦那と一緒に入りました。
初めての男の先生でした。
椅子を引いて座ろうとした瞬間、
「おめでとうございます。」
と、言われました。
「あ・・・。」
と、私たち。
「これが本日の採血の結果です。受精卵が着床した際に増えるホルモンの値ですが、今日の段階でこれだけあれば十分です。着床していると言えます、良かったですね。」
【hcg198】
淡々と言われ、ぴらっと1枚小さな紙を渡されました。
「あ、はい、ありがとうございます・・・。」
と、私。なんだか信じられなく、反射的にそう答えました。旦那の顔は見られませんでした。
そして、次の受診日の説明などをされ終了。あっという間でした。
2人になって
旦那より先に診察室の扉を出ると、下を向いたまま、たくさんの患者さんが座っているフロアを速足で抜け、そのまま一気に階段で会計のフロアに下りました。
会計のフロアの隅に座り、初めて旦那の顔を見ました。
「着床してるって・・・。」
と、私。
「それって妊娠してるってことでいいんだよね?」
と、旦那。
「うん、そうだね。」
妊娠してる、そういうことだね。
初めて、2人で笑顔になりました。
信じられないね、信じられない。
何とも言えない脱力感と、喜びと、信じられない気持ちでした。