#102
加藤レディースクリニックで採卵をしてきました。採卵は2回目ですが、無麻酔での採卵は初めてでした。色々、ありました(+o+)
「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ
S)やばい、緊張が・・・。
O)採卵日に夫婦で病院へ。緊張に動悸、手汗、落ち着きないが、採卵は痛み訴えなく終了。
A)初めての事に緊張感強いも、身体的苦痛なく施行できる。
P)採卵結果へのフォロー必要。
S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画
今周期、思いもよらず早い時期での採卵となりまして、生理開始後12日目です。詳しくは。↓
そのため一気に緊張が高まった中での採卵。旦那も一緒に行きました。電車で行くのですが、車内から緊張が強く動悸と手汗(+o+)どうにか落ち着こうとしていましたが、やっぱり無麻酔採卵が怖すぎて緊張MAXでした。
夫婦でやらかしました
病院に到着し、事前に言われていた通り体外受精専用の受付へ。今日の流れを軽く説明され、私用と旦那用のスケジュール用紙を受け取りました。そしてネームバンドを装着。旦那とともに待合フロアで呼び出しを待つことになりました。どれくらい待つことになるのかもよく分からず、緊張感が続きます。
「ちょっとトイレ行くね。」
と、旦那。
「はいよー。」
と、答えながらもこの時間に呼ばれないといいなと軽く心配。
すると、案の定・・・。
よ、呼ばれたっっ(@_@;)モニターに番号が表示。
すぐ戻ってくるかなと思いつつ待っていると、こんな時に限ってなかなか戻らない旦那。そしてついには、名前でのお呼び出しアナウンスがかかる始末!
おーーーい(-_-メ)
戻った旦那に、
「ちょっと、呼び出されちゃったよ!」
とプチ怒りながら慌てて向かいました。
そして2人で指定されたフロアへ移動。そこはセキュリティのロックがされており、カードキーをかざすと入れるようになっていました。中は廊下が続いており、その隣はおそらく培養士さんが働くスペースになっていました。ガラス張りになっており中が見えるようになっていました。これにはびっくり。急いで行ったのでよく見なかったですが、顕微鏡を覗いていたり、シャーレのようなものを持っていたりしたのでおそらくそうなのでしょう。
そして奥の扉の中に入りました。ナースステーションがありカーテンが並んでいました。いよいよだなあ…。と思ったら、私の後ろに向かって看護師さんの大きめの声。
「男性は入らないでください!!」
え・・・?
後ろを見ると、扉から身体半分入った状態で固まる旦那。
「出てください!すぐにっ!」
「旦那さんはまた呼び出されますので!」
と、追い出される旦那。
そう、呼び出されたのは私の番号だったので私だけ来ればよかったのですが、2人で来ちゃった私たち。笑(慌てて来たのでね。てかスケジュール用紙よく読めって感じですが)やっちまいました。まるで汚い物のように追い返される旦那に、少し笑っちゃいましたけど(^◇^)なので頑張ってともお互い言えず、離ればなれになりました。笑
ついに無麻酔採卵
1人になり私はぐっと緊張が高まります。受付で本人確認と採卵までの準備の説明を受け、カーテンで仕切られた空間で待ちます。カーテンの中はベッドとロッカーがあり、着替えが準備されていました。それに着替えて、呼ばれるまで待ちます。
横になって待つのも変なので、ケータイをいじりながら待ちましたが、上の空。相変わらず頻脈と手汗。落ち着かない時間。少しするとまずトイレの指示があり済ませ、また少し待つと・・・呼ばれました。
採卵室の扉はすぐそこでした。扉の前で椅子に座って待っていると、間もなくして私の前に採卵した人が歩いて出てきました。
次は私っっ。
扉のところで体重を量り、そのまま入室。
中は薄暗くさまざまな機材があり、すぐに台の上に横になりました。次から次への採卵なので、スタッフの皆さんは慣れた手つきで作業をすすめ、あっという間に採卵の体勢になり足が固定されました。
そして開始。
横に看護師さんらしき人が立って、色々説明してくれたり、時折手に触れてくれたりしたので少し安心。(そーゆーのって大事ですね)顔の横にはモニターがあり、リアルタイムで採卵の様子が確認できるようになっていました。
逃げ出したい緊張の中開始、消毒後にエコー、モニターには卵胞が映し出されました。
「じゃあ、ちょっとちくっとしますよー動かないでね。」
と、医師。
ついにきたぁ・・・はいっ・・・(>_<)!
ん・・・(@_@。??
確かに、何かズズズと入ってきてる感じはしますが、痛くないな。そう思っていると、看護師さんが、
「横のモニター見てくださいね。今針が卵胞に到達しますよ、今刺しましたね、そこから中の液体と一緒に引いていきますよ。」
と、説明。
そして、ぴこーん、ぴこーんという機械音とともに黒く映った卵胞が徐々に小さくなっていきました。
「はい、引けましたね、針を抜きますよ。」
と、あっという間。左右の卵巣を確認し、今回は1回の採卵でした。その後、ガーゼを2枚膣の中に詰めて終了。
全然、痛くなかった・・・。
まだよく分からないまま台を降り、そのまま歩いてベッドへもどり、横になりました。
ふうーーー。
終わった・・・。
とりあえず、良かった。
あー、自分偉い。
ものすごい脱力感でした。
採卵結果に
15分くらいたったでしょうか、少し落ち着いてきたところに看護師さんが来ました。特に変わりないかどうか確認し、その後言われました。
「今回の採卵でとれた数ですが・・・。こちらになります。」
ぺろっと1枚の用紙を出されました。
採卵数・・・0 個
「え・・・?」
一瞬、よく分かりませんでした。
「今回は、このような結果でした。詳しくは、この後に医師からお話がありますので・・・。」
なんだか、看護師さんの申し訳なさそうな感じと、ここで何を聞かれても私は答えられないので、という感じが伝わってきたので、
「はい・・・。」
と、答えるしかありませんでした。
数分、もらった用紙を見つめていました。
なんだか、信じられないような、
泣きたいような、
考えたくないような感じ。
その後は出血も腹痛なく、指示された通りトイレで自分でガーゼを抜きました。淡々と着替えました。そしてナースステーションで、看護師さんから注意事項や抗生剤、ピル(ソフィアA)の内服の説明。
無力感・・・でした。
医師の説明に
そのまま、医師の説明を受けるために別のフロアへ移動。
そこで初めて、旦那と顔を合わせました。
「聞いた?」
と、苦笑いの私。
「うん、聞いたよ。」
と、旦那。
「うん・・・。」
そのまま、笑顔で話を続けようとしましたが、話せなくなりました。
涙を我慢するのが精いっぱいでした。
少し待つと診察室に呼ばれました。若い女性の医師でした。
「えー、今回は、残念だったですが・・・。」
と、色々説明してくれましたが、結局は、「空砲」だったようです。説明によると、通常不妊でない人でも、6回に1回くらいは「空砲」つまり卵胞はあってもその中に卵子が存在しない状態があるとか。今回は、たまたまだった・・・?卵胞も小さめだったし・・・。色々説明後にその医師は、言いました。
「今回は残念でしたが、絶対に大丈夫、次、また必ず来てくださいね!」
と、明るく笑顔で。
私はなんだか、その「絶対に大丈夫」という言葉がすごくその時の自分に響いたというか、不妊治療で医師に、「絶対」と言われたことが無かったので、妙にその言葉を信じたくなったというか頼りたくなったというか。それまでは我慢していたのですが、うるうるきてしまいました。
それにちょっと医師は慌てたのか、そのまま励ますように言ってくれました。
「まだ若いですし、ここを早く卒業できるように、その手に早く赤ちゃん抱けるように、頑張りましょうね!」
「その手に赤ちゃんを抱けるように」医師にこんな風に励まされたのは初めてだったので、うれしかったと同時に驚きました。
初めて会った医師ですし、担当制じゃないので私たちのことどこまで知ってて言ったのか分かりませんが、でも、なんだか泣いてしまいました。医師の言葉って、やっぱり患者には響くものがあるんですね。
←ちなみに、旦那は、「絶対」とか気安く言うんじゃねぇと、思ったそうです。笑
色々ありましたが、あっという間の気も。
初めてのKLCでの採卵は、採卵数0で、終わってしまいました。