体外受精の自己注射。筋肉注射に動揺、痛みと憂鬱。

#78 

体外受精の準備月ではピルを内服して排卵を抑えましたが、生理は来ます。そして予定通り生理が来たので、いよいよ生理5日目から卵を育てる自己注射開始です。初回の自己注射は練習を兼ねているので、病院に行きます。行ってきました。手が震えました。

 

「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ

S)最悪だよ。

O)自己注射の練習のため病院へ。筋肉注射であることに動揺、強張った表情に手の震えあり。

A)まさかの筋肉注射に動揺と、緊張感が強い。継続できるか注視。

P)自宅で継続していけるよう援助。

S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画

 

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 私、看護師です。

ぶっちゃけ内心、自己注射は平気だろうと思っていました。

 

なぜなら、私の中で「自己注射」と言えば、糖尿病の患者さんなどが、毎日自分で皮下に打つタイプの、ペン型の自己注射器を想像していたからです。高齢者でも練習すれば扱えるように、簡単な方法でできていて、痛みもほとんどないです。(なんせ毎食前に使用するのに、痛かったら継続できないですから)

 

患者さんには何回も打ったことあるし余裕(#^.^#)

 

注射の説明と練習は、個室で看護師さんが一人一人してくれるとのことなので、個室に呼ばれました。

 

驚きと動揺

入った瞬間、テーブルの上に置いてある物品を見て止まりました。

 

「・・・あれ?」

 

テーブルの上に置いてあるのは、看護師として働いていた頃は毎日扱っていた、「注射器」と「針」「薬液アンプル」でした。

 

「まじ・・・、普通にただの注射のセットじゃん。(内心)」

 

どきどきしながら椅子に座りました。

 

それは、想像していた「自己注射」のセットではなく、ただの「注射」のセット。つまり自分ではなく相手に打つ様のセットです。もちろんそれも毎日扱っていたし、患者さんには毎日のように打ってました。そう、「患者さん」には!!

 

でもそれで自分に打つことは全く想像していませんでした。

 

看護師さんから薬の説明を受けました。そしてどのような方法で打っていくかの選択肢が出ました。

  1. 家で自分で打つ
  2. 家で旦那さんに打ってもらう
  3. 病院に毎日来て打ってもらう

 

もちろん自分で打つつもりで来ましたが、この方法を知ってしまったら一瞬迷います。だって、絶対、絶対、かなり痛いはずっっ(T_T)!!

 

でも、旦那はこうゆうの絶対無理だから(注射とか血とかダメなタイプ)ない、毎日病院に来るのは可能だけど時間もお金ももったいないからない。となると、やっぱり自分で・・・。しかも看護師っていう立場上、打ってもらうのはちょっと恥・・・。

 

「自分で打ちます。」

と、言いました。(泣)

 

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手が震えた自己注射

 一通り方法を説明してもらい、さらに驚き。

 

「うわー、しかも筋肉注射じゃん・・・。自分で自分に筋注するって、まじで?痛いじゃん。しかもお尻に・・・(-“-)最悪だよ。(内心)」

 

【筋肉注射】

皮膚面に対し針を45~90度の角度で刺し、筋肉組織に薬液を注入する方法。

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看護あるある 手技Q&A 筋肉注射 | ナースフルマガジンより画像引用。

 

 

自分が看護師だということは伝えました。そうすると、その看護師さんはほっとした様子で、「じゃあ大丈夫かねー。」と。

 

平常心を装い看護師だと言ってしまったものの、注射器とアンプルに触れるのは数か月ぶり。そして何より自分に打つという恐怖心。

 

薬液アンプルを手に取り、容器を割り、針を注射器に装着。そして薬液を吸い上げようと、針先をアンプルに入れようとするも、緊張と、恐怖心から、なんと、

 

手が震える!!

 

こんな事初めてです、新人の頃だってこんなこと無かった。

 

やばいっ、と思うことでさらに焦ります。

 

自分と同じか、若いであろう看護師さんから、

「大丈夫ですか?!」

と、言われる始末・・・。

 

恥ずかしい・・・。

 

そしてどうにか準備をし、いざ投与。

 

ズボンを下げお尻をだし、消毒をし、上半身を後ろに持っていき、左手で投与部分を軽くつまみながら右手で投与。もうここまできたら躊躇できず、一気です。

 

針を刺しましたが、「ん?思っていたより痛くない?かな?」

無事に薬液を投与し抜きました。

 

なんだかこの時は、痛みより、緊張と恥ずかしさの方が勝っていたのであまり痛みを感じなかったのかも。

 

そして、自己注射用の2日分を渡されました。

3日後にはまた病院に来ます。

はあ・・・、これを毎日家でやるのは、憂鬱です。

 

 

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