#53
不妊治療を受ける人が増加傾向の日本。日本だけなのか?と思い、海外の不妊治療の事情について少し調べてみました。驚いたことは、日本は他の諸外国と比較して、治療を受ける年齢が際立って高いこと。
「SOAP」とは看護師がカルテで使う書式の一つ
S)日本て不妊治療を受けにくい環境があるよなぁ。
O)世界の不妊治療を調査。日本の高年齢化。さまざまな環境要因。その中の一つ知識の無さ。
A)日本での不妊治療の現状を改めて知り、改善点を考えられる。
P)引き続き知識を深められるようにする。
S=主観(気持ち) O=客観(事実) A=アセスメント(解釈) P=計画
40歳を超す患者の割合は、諸外国(イタリア、アメリカ、フランス、カナダ、イギリス、ロシア、ドイツ)ではいずれも20%以下なのに対し、日本では・・・
2007年 31.2%
2008年 32.1%
2009年 34.4%
と、年々増加傾向にあります。(日本産科婦人科学会より)
治療している方はご存じの方も多いと思いますが、年齢が高くなるに従って不妊治療において妊娠する確率は低くなっていきます。
主な原因は「卵子の老化」と言われます。他にも個人によって原因は様々あると思いますが、全体を見てはっきりしているのは、「若い方が妊娠する確率は高い」ということ。これは不妊治療の有無に関わらず言えることです。
でもなぜ日本だけ、こんなに治療を受ける年齢が高くなってしまう?
不妊治療の高年齢化、なぜ?
上記したように、根本的な要因は3つあるように思います。
- 女性の社会進出
- 不妊治療のタブー
- 育児への不安
この中で、私が直に感じる問題は「不妊治療のタブー」です。「腫れ物に触るように扱う」感、または「臭いものには蓋をする」感、ありません??
私は「腫れ物」でも「臭いもの」でもねーよっ。
←かなり被害妄想入ってますが笑
でも、そうさせる日本の雰囲気。協調性を重んじる国民性もあると思いますが、その要因の一つに「知識の無さ」があると思います。
なぜって、私自身、何も知らなかったからです(T_T)なってみて、自分で色々調べました。溢れる情報に振り回され、周囲の理解の無さに泣き、劣等感に襲われ、社会の仕組みの遅れを痛感しています。でも、よく考えたらもともと自分も理解なんて無かった。人生の中で不妊治療の知識に触れることなんて一度も無かったからです。
知識がない →理解できない →社会の関心がない
こうなってしまうのは、当然な気が。
国によっては、学校での「性教育」を重視し、幼いころから「不妊」に関しての知識を養う取り組みがなされている国があるようです。特に有名な国が「フランス」。次回、このフランスの取り組みについて少しご紹介できればと思います。
知識を広めることが、社会的支援の充実や仕事との両立、不妊は誰でも成りえるもので決して隠すようなものではないこと、オープンに話ができること、につながると思います。
そして少しでも早く治療を始められる人が増えること。
そうなってほしいなあ、と心から思います。